同窓会の話なんざ、サラリーマンの月給聞いてヘコんで、
みんな結婚して家庭持ってるのを聞いてヘコんだ位だけど、
そんな事より、
毎年ながら、ツバメの巣がウチの車庫の天井に出来てましたよ。
ヒナが二匹そろって、顔を出していたので、
可愛くて写真撮ったのだけど、
その後、墓参りから戻ってくると、
すでに巣の中にヒナがいなかった。
調度巣立ったのかなと思ったのだが、
それにしても何匹も鳴きながら家の周りを
ツバメが旋回しているので、
なんだろうと思ってふと足元を見たら、
ヒナが一匹飛び立てずに落ちていた。
見た感じ、まだ飛びたてる風にも見えないので、
おそらく一匹が飛び立った拍子に落ちてしまったのかな。
しばらくじっと見ていたのだが、
先に巣立った兄弟や親が
何回もそのヒナの元へ降りては飛び立てるよう促したり、
近くに来た雀を追っ払ったりしていた。
が、落ちた時にどこか痛めたのか、
羽をバタバタするばかりで、どうしても飛べそうに無い。
そのうち、羽を広げる事も無くうずくまってしまった。
コレも自然の掟なのかなと、ずっと見ていたのだが、
急ににわか雨が降り出して来たし、
もう、いてもたってもいられなくなったので、
巣の下に脚立を持ってきて、
弱ったヒナを持ち抱えて、巣の中に戻してやった。
ぐったりしていたし、
もし、親鳥が巣に戻した事に気が付かなかったら、エサももらえないし、
その時はもう仕方ないかなと思いつつも、
心配になって、度々車庫に出て観察していたら、
そのうち、ヒナの元気な声が聞こえるようになってきた。
どうやら親鳥がエサを持って来てくれている様。
良かった良かったと思い、
安心して同窓会に出掛けていったのだが、
明けて次の日、巣の中にヒナはいなかった。
足元を探してもどこにもいなかったので、
おそらく上手く巣立ってくれたのかな。
元気に飛び回って、来年の夏に、またウチの車庫に戻って
巣を作ってくれっる事を祈るばかり。
あー、彼女欲しい。